ししまる御主人様、突然の逝去。

我が家に新たなご主人様として迎えた、メインクーンの

ししまる様が突然体調を崩してこの世を去った。

享年1歳。あまりに早い別れだった。

  


半年前の1月、風邪を引いた状態で我が家に来たししまる様。

治療を開始してからも次々と新たな症状が見つかり、相当過酷な

状態で7ヶ月生きて来た事を伺わせた。


幼い頃の風邪によって鼻腔粘膜が変形して慢性炎症を起こし、

カリシウィルスによって口の中は重度の口内炎を発症。

目は結膜炎によって涙が止まらず、鼻への道が塞がれて

常に流れ出す。

様々な問題を一つずつ治療していく日々にも、ししまる様は

懸命に応えてくれた。


口内炎で口が痛いにも関わらず、どんなご飯でも一番に

食べてくれた。


遊びが大好きで、最初から全力でおもちゃを追いかける。

鼻のせいで息がしづらく、すぐ息が上がって口を開いて呼吸を

してしまうけど、それでも遊びをやめられないくらい。


我が家に来た時は10日間隔離され、誰とも遊べず孤独な時に

一番楽しいおもちゃが『Catch me if you can!2』だった。

  

ランダムで羽が回るおもちゃに初めて出会い、それからは毎日

夢中に遊んだ。

孤独を埋めてくれる兄弟のような感覚だったのかもしれない。

その豪快な遊び方で、半年の間に3台が壊されたw。

そんな環境で一人遊びも得意になっていった。

  


ある程度ウィルスを抑えられ、ようやく先輩達と合流できたのは

2月になってから。

仲良くなるのにそれほど時間はかからなかった。

  

自分より大きい年下は、遊び盛りのこたろ様には格好の

遊び相手だった。

一緒にいる時間も徐々に増え、仲良し3匹の姿は当たり前に

なっていった。

  
  


鼻の治療は当初難航したが、適切な薬の種類と分量が

見つかったのと、季節が春に向かい湿度が上がり始めたので

徐々に鼻の状態は良くなっていった。

  


…しかしそこに想像し得ない爆弾が潜んでいた事に、その時は

気づくことができなかった。


4日前の6月25日昼の給餌に、いつも真っ先に餌を食べる

ししまる様が餌を食べなかった。

今までそんな事はほとんど無かったので様子を見ていたが

夕方頃になって上半身に熱を感じたので、風邪かもしれないと

急遽病院へ。

上半身に若干熱を感じるが、直腸検温では平熱だった。

全身熱ではないので解熱剤は使わず、栄養のための点滴をして

一旦帰宅して様子を見た。

  


翌26日も状態は変わらず、むしろ少し動きが鈍くなった

様だった。

病院に行き、点滴と今回は解熱剤や消炎剤を打つも、状態は

悪化の一途だった。

やがて濃い鼻水が出る様になり、ヨダレを抑えることが出来ず

ダダ漏れ。


翌27日になるとついには動く事が出来なくなり、排泄のために

トイレに向かう事も出来なくなった。

病院でレントゲンや血液検査をしてもおかしい所はなく、

とにかく入院して静脈点滴をしながら容体を診てもらう事に。

何かあったら電話で連絡をもらえる事にして一旦帰宅した。


そして電話が鳴ったのは、27日が終わろうとしている

頃だった。


病院に駆けつけた時には既に心臓は停止し、

心臓マッサージにも反応しない状態だった。

そして努力の甲斐無く、ししまる様が息を吹き返すことは

なかった。


2019年6月28日0時30分、ししまる様逝去。

我が家に来てわずか半年のあまりにも早すぎる死だった。

  


入院後のチェックで、ししまる様には神経障害の反応が

見られたという。

意識も混濁していたが、点滴によってわずかに体を動かす様に

なって来た矢先、突然喉を掻く様な仕草をし、直後に大きな

咳をして血を吐いた。

慌てて緊急挿管をしたが、その時も鼻の方から喉へ大量の血が

流れたという。

何度拭っても止まらない出血。

それがししまる様に隠れていた爆弾が爆発した証だった。


CTを撮れないのであくまでも仮説の前置き付きの説明では、

おそらくししまる様の鼻腔は幼少期からの鼻炎の影響で粘膜が

かなり荒れた状態で成長して来たのが原因で、鼻腔と脳を遮る

骨の壁が薄くなってしまっていたのではないかとの事。

そこに何らかの原因でわずかにヒビが入り、そこから鼻腔内に

いたウィルスが侵入して脳が炎症を起こした可能性がある。

上半身だけに熱が出たのはそれが原因かもしれないと。

やがて脳の炎症によって神経障害が出てうまく動くことが

できなくなり、最終的にそこから大量出血して血液が喉に

流れ込んだ。

突然喉を掻く仕草をしたのはおそらくこの時。

神経障害のせいで嚥下機能も落ちていたために、気道への

血の流入を防ぐことができず窒息してしまったのだろうと

いう事だった。


子猫の頃に抱えた爆弾が、1歳を越えたところで爆発して

しまったのだ。


その頃に適切に治療していれば、こんな状態になる事は

無かったはず。

その事実に悔しさを通り越して怒りを覚えた。


命に上下はないはずなのに。


価値の差なんてあってはならないのに。


意識混濁のせいで苦しみは感じなかっただろうというのが

せめてもの慰めだった。


その日は先輩2匹と最後の別れをし、翌日の昨日荼毘に付した。

大好きだった『Catch me if you can!2』の布を纏って。

  

新たに購入した4台目が来たのは体調を崩した直後だったので

新しい『Catch me if you can!2』で遊ぶ事は叶わなかった。


生憎の曇天。

わずかに雨粒が舞う梅雨の小雨空に、ししまる様の魂は

昇っていった。


あの大きかった体がずいぶん小さくなっての帰宅だったが、

先輩達に比べればやはりだいぶ大きかった。

  


わずか半年だったけど、我が家に来てくれてありがとう。


病気を治せなくてごめんね。


この半年が幸せだったのか聞く事はできないけれど。


少しでも痛みが減って、大好きな遊びを思う存分出来て

いたのなら。


出会えて本当に良かったと思います。



さようなら。



天国にいる先輩達に会った事は無いだろうけど、空の向こうで

見かけたら一緒に遊んでもらってね。


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